目次
序章 塗りが良くても限界がある
どうもみなさん!副業イラストレーターのオア(@ORE_artstudio)です!!
目の塗り方は沢山調べると出てくるけど、そもそも線画が描けない・・・そんなお悩みはありませんか?
今回は!僕が気づいたある法則、とっても重要なのにプロだと当たり前すぎて教えてくれないので、代わりに僕が記事で紹介&解説していきたいと思います!!
そもそも、目の描き方っていうけど髪型みたいに種類あるの?
実はあるんですよ、それも腐るほどw
瞳の形からハイライトの形、横幅や目じりにまつ毛と・・・十色ですよ!!
「別にそれっぽく描けてればよくね」と思った方。それは半分正解で半分間違いです!
それはなぜか・・・?結論。片目だけ描けても意味が無いからです。
第一章 下手な目の法則を知る
はい、この三枚は左から2019、2020、2021の絵です。2019は僕も楽しく趣味として絵を描いていた時代で特に上手く描こうとかの意識は無かったんですよね。
ところが・・・
2020から仕事にしたいなと考え、独学をはじめてこうなりました。
そして2019から一年半後の2021、こうなったんですが、確かに全体的に情報が精査された感じはあります。ですが、明確な違いはやはり目の形や塗り方そしてバランスです。
いや待て、輪郭とか耳とか他の要素じゃないのか??という意見もあると思います。
事実それもあります。ですが、イラストにおいて目は命です。基準です。目の塗り方、絵柄に大抵他の要素も引き寄せられます。上のイラストがその証拠です!
では、そんなキャラの命でもある目。下手に見える法則があるとしたら、それを知っていたら?回避できるのでは?
見ていきましょう!
目じりが合っていない
これは良くある下手に見えるポイントです。主に目じりや瞳が大きく歪になっていたり、パース(デッサン)が狂っていたりします!
片目だけ大きい
僕もよくやらかしてしまうミスなのですが、右(左)だけ大きく描いて修正しない!ということも気を付けるべきポイントです!!
視線が合っていない
たったこれだけで絵のクオリティーがガクッと下がってしまいます!左は視線が統一されていますが、真ん中は右目と左目で視線がバラバラになっています。
人の視線は二つ以上向けることは不可能(違和感)なのでイラストでも気をつけるべきポイントです!ちなみに雑誌とか見ていると、プロでもやりがちなミスです。
これらの視線や目の位置はプロでもよくミスしているイメージです。それだけ、難しく、デリケートな問題なんですよ!
たとえ、目、単体でデッサンが正しくても、その後の口や輪郭で狂う可能性が大きくあるので注意です!
因みに僕も最近まで良くやらかしていましたw
では、次は目の形、瞳の形についてをみていこうと思います!
第二章 瞳の形、その種類について
基本形としては楕円型が多いかと思われます。
瞳の形は絵師の癖やキャラクターの個性はハッキリと出てくるポイントなのでしっかりと理解しておきましょう!
ポイント
- 楕円型・・・汎用性の高い形、多くの絵で見られる。
- 円型・・・活発で好奇心旺盛なキャラクターに適した形。半分だけ使うことでやる気のない目にも応用可能。
- 卵型・・・自然と三白眼(瞳の上にも白目がある状態)になるので威圧感や狂気感を出すときに最高!!視線はやや上を向いているように見える。
- 逆卵型・・・卵型を逆にしただけ、なので視線が下になりやすい。驚きや楕円型との区別に使える。
- 四角型・・・四角の部分を減らして、感情が薄いキャラやクール系に多い。この形で統一するとギャグ系にも見える面白い形。
- コーン型・・・いびつな楕円ともいわれる可哀そうな子。でも好き。アニメ塗り、ビビット塗り系の情報量が線ではなくて色系統の絵柄に多いイメージ。因みに僕はこれです。
第三章 ハイライトの形、種類について
ほとんどの初心者さんは左上の楕円(線の上)を使うと思いますが、ハイライト一つでこんなにもあります。
というかこれは氷山の一角です!!(もっとあります)
どういうシチュエーションでハイライトを選ぶのか?それは光源や逆光などで判断して使えるようにならないといけません。しかし、ハイライト(光)を操る技術はキャラを背景に馴染ませる技術と同等に難しいので色々試してみてください!!
第四章 目の形、種類について
いろいろなシチュエーションの顔(目)を描いてみました。
まつ毛や目じりは個人の大きな絵柄の基礎になるので、そこはお気に入りの絵師さんのものを自分のものにしてください!
このように見比べていただければ分かりやすいと思いますが、上で紹介した目尻、大きさ(デッサン)、視線等はクリアしています。
これ以外にも俯瞰(上目遣い)や更に角度のついた斜め顔などのような目の表情や片目隠しなどの応用や派生も沢山存在します。
ですが、まずは左右の目のバランスが合うように練習していくこと、その後、様々な角度の目を練習していくことをオススメします!
左右セットで合わせることが出来ないと、どんなシチュエーションでもデッサンが崩れて下手に見えてしまいます。目は基礎であり、多くの方にとっての基準です。
あえて崩す場合もありますが、高等も高等なテクニックですので間違っても付け焼き刃で挑まないようにしましょう!心が折れます(笑)
最終章 まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は目の種類ということで少しだけマニアックに瞳、ハイライト、シチュエーション別の目の表情などを紹介していきました!!
少しでも今後の応用に役立つヒントになれば幸いです!!
ポイント
- 目を描く際には基本目尻を合わせること!
パースが崩れたような印象を与えます - 目の大きさは合わせること!
分かりにくい場合は一度絵を描く作業から離れて休んでみる(客観視できるようになる) - 目の視線は線画でも塗りでも合わせること!
現実の日とは視線を別々で向けることは基本できません。違和感をあたえてしまうので注意する - 目の練習は左右セットで描くこと!
右目、左目だけ描けても、ただの目を描くのが上手な人になるだけです - 目だけにこだわらないこと!
目は基準であり基礎です。目だけ良くてもいけません。目を基準に全体のレベルを上げていきましょう(ソースは僕ですw)
いやぁ、絵柄を決める際も、目を基準に他の色も塗り方を変えるので本当に基準です。
基準なだけに、それ一点だけを練習してしまうと目だけが良くて他がダメという・・・うん、苦い思い出ですねw
それでは、ありがとうございました!
次で具体的な失敗例を交えて説明します。あ~なるほどと思ってもらえると思います!
塗り方に関しては過去の記事があるのですが、情報が古いのでそのうち記事にします!