目次
有償に天井は無い、しかし無償には限度がある
どうもみなさん!副業イラストレーターのオア(@ORE_artstudio)です!!
今回は、絵を描くソフトが今の時代沢山ありすぎて・・・無償と有償で何が違うのか?結局何を使うのがいいのか?そんな悩みを解決していきましょう!
無償と有償で違いってあるの??
これはハッキリと言わせてください!全然違います!!
何が違うのか?簡単に言えば、機能性に天と地の差があるんです!!
例えば、使えるブラシ一つをとっても有償ならば【濃い、薄い、粗い】などの細かい表現も可能ですが、無償ソフトだとそもそも使えるブラシが【太い、細い】などが多く、表現方法に限界が出てしまいます。
深堀すると、良く言われているのはレイヤー(絵を層にして描く手法)やフィルター(モザイクやぼかしなど、遠近感を出す際に必須になる)ブラシの種類やカスタマイズの幅など、機能と一言に言っても多くの点で有償はやはり優秀だと言えます。
結論。絵が上達するレベルが早い人ほど、道具がそのレベルについてこれず、挫折します。
ソフトの種類と特徴、価格について
無償ソフトだと有名なものは【ペイント(Windows付属)】【GIMP】【Sumo Paint】【アイビスペイント(スマホ)】【メディバンペイント】が有名だと思います。
では有償ソフトはどうでしょう?有名どころだと【Adobe Photoshop月額980円程度~】【Clip Studio Paint(買い切り6000~7500円程度)】【ペイントツールSAI】厚塗り系だと【Coral Painter】や【Open Canvas】などがあります。
いや、多すぎ!!
という感想を僕も何を買うか比較した際に感じたので・・・もう少し分かりやすく絞って紹介していきますね!
1【Adobe Photoshop】超万能!企業勤めなら扱いは必須スキル! 有償
オールジャンル
価格
単体 2728/月(税込み)
フォトプラン(Lr+Ps)1078/月(税込み)
買い切り(Photoshop Elements) 15000円程度
2021/9/16 時の価格
特徴
元々画像加工ソフトとして有名なソフトウェア。業務用として企業からフリーのプロイラストレーターまで幅広いジャンルで活躍できる万能ソフト。
メリット
- 単体で出来ないことがない
- 企業的にも扱えることが必須になるので、企業勤めしたいなら扱えて損はない
- イラストの分野だけでなく、加工、編集、デザインでも扱える汎用性を兼ね備える
デメリット
- ブラシやUIなどのカスタムが必須、そして機能性が高い分扱いにくい。その為中級者向け
- 価格が他の有償ソフトと比べても二倍以上になってしまう
- 一点強のソフトではないのでそれらと比べると器用貧乏。別ソフトで補う場合もある
総評
一番初めに使った方が慣れやすいので買えるなら買おう!
ただし、二次元の創作イラストや趣味で使うには少し重たい。なので、合わせて画像加工をする写真やインスタグラマー、YouTubeのサムネといった他の趣味や仕事にも使えるかどうか、自分の欲しい機能がフォトショにしかないかで選ぶと吉。初心者おすすめは買い切り型!
実際に僕はクリップスタジオユーザーで後からフォトショを契約してみたんですよね。実際はコンプリートプランなので6万/年でしたけど・・・
それで実際にどうなったのかというと、使い方が難しい!
やれることが多いのも拡張性が高いのも魅力的でしたが、契約型だと練習して終わってしまいましたw(次は買い切りにしようかな)
2【CLIP STUDIO PAINT Pro】イラスト&漫画特化の超コスパソフト!有償&無償
PRO イラスト特化 EX +漫画&アニメーション特化
価格
CLIP STUDIO PAINT EX(PRO+漫画特化) 一括払い 23000円(税込み)650/月(税込み)~
CLIP STUDIO PAINT PRO(イラスト特化)一括 5000円(税込み)240/月(税込み)~
CLIP STUDIO PAINT DEBUT(機能制限バンドル版) 無料
2021/9/16 時の価格
特徴
イラストから漫画、アニメーションまで作れる絵を描くという点では最強のソフト。通称クリスタ(漫画とアニメーションはEXから、機能制限版がPROとDEBUT版にも存在)
コストパフォーマンスはさながら、3Dモデルや有志の配布ブラシや素材が豊富にある。正直機能制限版のDEBUTでも全然使えるので無償としても候補に入る。ただしイベントやバンドル(製品のおまけ)でしか手に入らない
メリット
- 線画や塗り、加工などが出来るのでこのソフトで絵の完成可能
- コスパに関して右に出る者はいない。この機能で買い切り5000円!(ダウンロード版)
- 対象の板タブ(主にワコム)を買うとDEBUTがついてくるので初心者でも当日から絵が描ける!
デメリット
- ブラシはフォトショップに比べるとやや見劣りする。しかし配布も多い&自作可能なので特に問題はない
- 画像加工の機能が最低限なので写真加工などは難しい。あくまでイラスト製作ソフト
- 漫画やアニメーションはPROの上位版EX出ないと機能制限があるので注意
総評
予算を他の機材に割きたい人やイラスト製作だけしたいなら十分すぎる機能!
スマホ版は買い切りがないのでそこは残念ポイント。だけど月額240円ほどなのでフォトショップよりはリーズナブルに済む。学生さんやお子さんの趣味用にもやさしい。当然プロも学校でも使うほど本格的なソフトなので、それがこの価格なのは正直理解できない・・・(誉め言葉)
結局答えになっちゃうんですけど、僕は迷いに迷って後からフォトショも契約したのですがこれが一番落ち着きます。機能的にも少なすぎず多すぎず。
器用貧乏というわけではなく、イラスト製作特化という点、コスパに優れている点が決め手でした!
ペイントソフト CLIP STUDIO PAINT 無料体験版のダウンロード
ペイントツールのスタンダード【CLIP STUDIO PAINT PRO】
3【ペイントツール SAI】シンプルなUIや描き心地が人気のソフト! 有償
イラスト特化
価格
5500円(税込み)体験版アリ
2021/9/16 時の価格
特徴
気持ちよく絵を描くをコンセプトに生まれたソフト、SAI。クリスタやフォトショがある中でなぜ人気があるのか?それは線の描き心地。筆圧、タッチ、操作感や動作の軽さなどが評価されているソフト。
メリット
- 描き味が心地よい
- 機能性がシンプルなので初心者でも扱いやすい
- シンプルな機能なので動作も軽い、低スぺPCでも安心!
デメリット
- シンプル過ぎて他の有償ソフトにある機能がない(例:グラデーション塗り)
- サポートが他のソフトに比べて弱いので、カスタマイズ性はクリスタやフォトショに劣る
- 漫画制作に人気とよく言われるが、案外描こうとすると手間が多すぎるので個人的にはおすすめできない(クリスタのほうが楽)
総評
上記のソフト+αの機能が欲しい、補いたい人向け。昔は定番ソフトだったけど、今は値段的に比較されやすいクリスタの軍配が高い。
やはり価格的に比較されちゃいますよね・・・新しいバージョンも開発中とのことなのでそちらに期待ですね!3500円とかで販売されればちょうどいいかも・・・
4【Coral Painter】厚塗りに定評のあるアナログ特化ソフト! 有償
厚塗り特化
価格
新製品2022 DL版 54870円
サブスクリプション 23240円/年
2021/9/16 時の価格
特徴
アナログ感の強い歴史あるお絵かきソフト。海外など厚塗りを絵柄とするアーティストがよく使うイメージ。そのブラシの数は900種類以上とフォトショップでも適わないほどのこだわりを感じるソフト。自分はアナログ派!海外のような厚塗りが好きなんだ!という方にはおすすめ。ただし高い。
メリット
- ブラシの数とテクスチャが化け物
- 厚塗りに関して言えば右に出るものは居ない。フォトショ以上の特化ソフト
- カスタマイズ可能でAIで写真を絵にする謎機能も搭載している!
デメリット
- 高い。とにかく高い。ただし案外バンドルにくっついて来ることも多いので試してみたい人はおすすめ
- 厚塗りやリアル志向のツールなので一般的なカラー二次創作イラストなどには向いていない
- レイヤー機能があるが分かりにくい(体験談)
総評
アナログ+厚塗り特化のお絵かきソフト。長く使うなら買い切りがおすすめだが、同じ価格なら普通にフォトショップでいいと思う。カラーイラストに関してはSAIやクリスタで更に出費を抑えられる。
実は一番最初に使った有償ソフトはコレなんですよね!板タブを買ったらついてきて、聞いたことないなぁと思ってましたが、まさかの大御所で笑った記憶があります。
どうしてクリスタにしたのか、上記した通りレイヤーが分かりにくくて・・・
「ああ、これ厚塗り専用だ・・・」
そう察したのも今となってはいい思い出ですw
5【アイビスペイント】スマホ特化のお絵かきソフト!有償&無償
イラスト特化
価格
無料(広告表示あり、一部機能制限あり)
有料版(広告除去アドオン)980円(税込)
2021/9/16 時の価格
特徴
スマホ限定という今らしいお絵描きアプリ。スマホ限定のペンも同社から発売されており、恐らくそれらを合わせても5000円もしない。パソコンが無くてもスマホ一つでデジタルイラストが描ける。なので機材費がかからない分全体としてのコスパは一番!
メリット
- ブラシやテクスチャのプリセットは2000を超えるボリュームで他のソフトにも負けず劣らずの性能
- 無償版は制限があるが、広告を見れば時間制限付きで使用できる
- スマホが製作媒体なのでいつでもどこでも、最悪指でもかけるほどコンパクト!
- パソコンや液タブ、クリエイターズモニターを必要としないので、総合的にリーズナブル
デメリット
- どうしても画面が小さくなってしまうので、全体をみてバランスを整えにくい
- ディティールや操作感はどうしてもパソコンが一枚上手である
- CPUの性能的に持続稼働や重たいエフェクトの絵は難しい(数ギガになる絵もある)
総評
学生さんやお子さんに持って来いのアプリ!
買い切りも1000円で済んでしまうので趣味で描く分にはアリ!ただ仕事となると拡張性やサービスがやや見劣りするかと。
いやぁ、大画面で描きたい勢からするとやっぱパソコン!ってなっちゃうんですよ・・・
どうしても全体像を把握してバランスを見ないといけないので、仕事となるとマルチで展開できるPC一択です。あとレイヤーが増えると重くなっちゃうのがキツイポイントです。
アイコンなどにはもってこいなんですけどね!
6【Open Canvas】一目入れてもいいカラーイラスト特化ソフト 有償
イラスト特化
価格
DL版 6800円(税込み)
パッケージ版 8000円程度(体験版アリ)
2021/9/16 時の価格
特徴
クリスタと同様の機能性を兼ね備えたソフト。しかしベクターレイヤーの有無やブラシ数が150種類と、やはり同じ価格帯のクリスタと比較してしまうと見劣りしてしまいます。ですが、主にこちらもバンドルとして安さと性能の向上で、徐々に人気を上げている中華ペンタブにおまけでついて来ることが多いです。
Windowsだけってのが痛いです。後はホームページで謳っている機能が殆どクリスタには搭載されているんですよね。
ただしSAIと比べるといい勝負になってきますが、やはり価格帯からもクリスタに軍配があります。ですがカラーイラスト特化&バンドルに多いということで、候補として入れました!
7【Krita(クリータ)】無償とは思えないクオリティのソフト 無償(一部有償)
イラスト特化
価格
無償
980円(steam)
1150円 (Microsoft store)
2021/9/16 時の価格
特徴
上記したSAIやCoral PainterのようなペイントツールでAdobeシリーズとの互換性もある。
「プロ作品を最初から最後まで作りたいアーティストのためのデジタルペイントスタジオ」をコンセプトに製作されており、その通りに遜色ないレベルに仕上がっている。
メリット
- 無償のクオリティーではない
- ベクターレイヤー機能、ブラシの種類が豊富
- Photoshopでよく使われる機能も搭載!コスパ大臣
デメリット
- やや動作が重い
- やはりフォトショップ、クリスタなどの有償ソフトには劣ってしまう
かなり過小評価されているソフトです。僕もこの記事を書くために調べ、初めて知ったのですが、UIの拡張性もブラシの種類も十分です。MACにも対応しているのが強いですね!
8【GIMP】動画編集用素材の製作や加工特化のソフト 無償
加工&画像編集特化
価格
無償
2021/9/16 時の価格
特徴
フォトショップにも引けを取らないグラフィック加工のソフト。切り抜き、透過などといった基本的なものであれば全て揃っている。
メリット
- 無償でかなりクオリティの高い画像編集
- ユーザーも多いので使い方をブログなどで解説している人が多い
デメリット
- やや動作が重い
- CMYKカラーをサポートしていないので印刷には不向き
僕が初めて使ったフリーの画像加工ソフトもとい、ペイントツールです!学生時代のお金がないときに、画像の透過で非常にお世話になりました!!
そのご有償ソフト(クリスタ)を購入してしまったのでそれっきりですがw
9【MediBangPaint】漫画特化の無償ペイントツール! 無償
イラスト特化
価格
無償
2021/9/16 時の価格
特徴
無償で使える漫画素材特化のペイントツール。ログインをすることで機能が解除される使用上、使用のたびにログインを求められるのがわずらわしいポイント。しかし機能としては有償にはやはり劣るものの、優れた機能をもつ。
メリット
- ログインすることで機能上限が解除されるのでお金はかからない
- ユーザー登録(ログイン)することでクラウド上で絵を共有できる
デメリット
- ログインが面倒
- ブラシの数が他と比べるとやや少ない。ただし他の素材(トーンやフォント)は豊富
これも有名な無償ソフト(アプリ)ですね。一回スマホでいれて使ってみたのですがなかなかハイクオリティでした!クリータよりもこちらがいいという声もありますが、正直スペック上は微差だと感じます。
10【ペイント】メモ&落書き特化 Windowsの裸装備的ソフト 無償?
落書き&メモ特化
価格
無償
2021/9/16 時の価格
特徴
Windowsに付属するソフトの一つ。もはや知らぬ人を探す方が難しいレベルに有名なフリー?ソフト。いや、ふざけて紹介しているわけではありませんよ・・・?
実は動作性の面では最強かつ超シンプルなのでアイデアやメモをサッと描いたり、お絵かきの森(お絵描きゲーム)のように落書きをして楽しむというモチベ維持の役割も担っている。
メリット
- 速い、安い、気兼ねない落書きを実現
- 嫌でもWindowsなら入ってる(Macにもある→Macペイント)
デメリット
- シンプル過ぎて何でもできるけど何にも出来ない
- カラーイラストは難しい(このソフトに拘って描くプロは居る)
いやwふざけてないですって!むしろこのソフトがあったから!有償にしよう・・・無償はだめだ!!というステップアップを促してくれるんです!(こじつけ)
結論 有償VS.無償はどちらが勝ちなのか?
いかがでしたでしょうか?今回は有償or無償の比較をした記事を改めて深堀して記事にしてみました!
多くの無償、有償ソフト(Photoshop、クリスタ、coral、GIMP、アイビス、メディバン、ペイント)を購入、試用してきました。
そんな自分が声を大にしてオススメするソフトはズバリ!!
パソコンならば、その扱いやすさに反して多機能で頼りがいのある【CLIP STUDIO PAINT】
スマホなどの携帯デバイスは、有償でも価格に反して超優秀な【アイビスペイント】です!!
もっとジャンル別にオススメするならば、僕の答えは以下の通りです。
- オールジャンル・・・Photoshop
- カラーイラスト・・・クリスタ、SAI
- 厚塗りイラスト・・・coral
- スマホ・・・アイビスペイント(有償)
- 無償・・・クリータ、メディバン
いや~長年僕も悩んだ答えです。恐らくこの記事まで迷ってきた方は既に多くのサイトを見比べているかと思います。
そんな方が一人でも自信をもってやっぱり自分にはこれだ!と決断するヒントになれば幸いです!!最悪体験版もあるので試してみるのが早いのはナイショ。
それでは、ありがとうございました!!
もしも無償ソフトでプロになれるなら、プロは皆さん無償ソフト使いますよ!
でもそうではない、そもそも仕事で使うからそれ専用の有償ソフトが生まれ、今の時代はそんなプロ仕様のソフトを格安な値段で使い倒せるのです!!
無償で戦うのは、ゲームで例えるならセルフ初期装備縛りみたいなものですw