目次
はじめに 初心者あるあるミスはみんなが落ちる落とし穴


どうもみなさん!副業イラストレーターのオア(@ORE_artstudio)です!!
今回は、僕も良く陥っていた、初心者あるあるミスをまとめてみました!
落とし穴に落ちてもすぐに這い上がれるヒント、欲しくないですか?
この記事では、そんな過去の僕のようなミスに、あなたが落ちてしまわないようにするための方法をコミカルにお伝えします!!
1 目の位置がおかしい
ビフォー


アフター


初心者あるあるミスの一つ!目の位置がおかしい!!
なぜこれが起こるのかは右の素体を見て欲しい、お気づきだろうか?
アタリの線から大幅に外れてしまっている!
改善した絵では目の位置をアタリの線に合わせただけ!(視線も合わせている)
たったこれだけでレベルが一つ上がり、初心者あるあるミスを一つ潰せます!!
三つのポイント
- 顔のアタリ(バランスやデッサン)を意識する。描いた後に修正すればOK!
- 視線を合わせる!左右の視線が合ってない目は違和感を感じる!
- 左右反転をして違和感を探る!修正できればオールOK!なので怖がらず使おう!
2 指の構造が分からず、太かったりフニャフニャしている
ビフォー


アフター


このミスはもはやお家芸ともいえるレベルの悩みだと思います・・・
手が上手になる道はもはやこれだけです。
たくさん手を見て描くしかない!!
筆者も最近までふっとい手になってました…ですが「これはヤバイ!」となり、手についての描き方やモデルさんの手を模写することでようやくといった形です。
そこで得た知識をここで共有しておきます!あなたが僕と同じ落とし穴に落ちないように(笑)
三つのポイント
- 関節のふくらみを意識する!意識しないとフニャフニャになります(笑)
- 指先は尖らせることを意識!爪はしなやかな曲線、そして指の腹はシュッと爪に合わせるように滑らかに描くことを意識する!
- 実際に自分の手を見たり、モデルや手の参考書を見て描く!でないと一生上達しません(笑)
3 背景とキャラが浮いている
ビフォー


アフター


初心者あるあるミスの一つに、背景をどう描いていいから適当に済ませてしまうことが挙げられます。
正直、この付属の素材集たちは滅茶苦茶扱いにくいです(笑)
ですが今回は簡単に改善できる方法がテーマなのでそのまま使います!
背景にかかっていたエフェクトをすべて消し、その上でガウスぼかしで輪郭が分からなくなるまでやっちゃいます!!
その後背景とキャラの間に簡単な手すりを描いて完成!
手すりや小物を馴染ませるコツは、背景色を入れてあげること!よく見てください、手すりとキャラに赤に近いハイライトが薄く入ってます。
改善のポイント
- 背景は奥、中、手前で考えると簡単に奥行が出せる!要素を分けることで考えることが減って楽になる!!
- 背景や小物、キャラクターなどをなじませるためには背景色や周りの色味を薄くエアブラシなどで乗せてあげると早くて楽!!
- 背景のクオリティーやキャラと背景が浮かないようにするためには、ラフの段階で背景を考えておくこと!
- 思いつかない!という場合は背景イラストや憧れのイラストレーターさんを参考にしてみる!!
4 影の入れ方や選び方が分からないから、乗算レイヤーやエアブラシで誤魔化そうとする
ビフォー


アフター


そうです、これが絵のクオリティーをガクッと下げてしまう要因なんです!ですが、こうも思うのではないでしょうか?
「影の入れ方が分からない!」
ですよね~過去の僕の絵がそうですもん(笑)
これを改善する方法は三つ!一つは影の入れ方を勉強する。一つは色の勉強をする。そしてさいごにエアブラシを封印する。
影には二種類あります。それが、パキッとした影とボヤッとした陰です。
そう、エアブラシはボヤッとした味付け用のツールなんですよね!Gペンで入れましょう、パキッとした影!
改善のポイント
- 影と陰の二種類を使いこなす。パキッとした影はアニメ塗りを参考に勉強すると早い!
- エアブラシは初心者のうちは頼らない!このツールは丸い感じや奥行を足したいときの味付けだと考える!
- 影を置くときのコツは「ここは影!君も影!光当たらないよね?じゃぁ影!!」というように思い切りを意識する。失敗しても直せばいい(笑)
おまけ 初心者でも簡単!どんな影色も選べる方法!!


※実際に影に使った色の選び方です。肌や服も同じように選んでいます。
※上か下かは絵の色味によって選びましょう!(例、青がメインの絵だから青寄りの影にする等)
5 絵柄が決まらないので色々やるも、諦める
ビフォー


アフター



初心者のうちは色々な描き方に憧れるものだと思います。
あの目もイイ!この目もイイ!あの描き方憧れ!真似したい!やっぱりあれも!
分かります(笑)僕がそうでしたし、今もそうですから!!
それが無駄なのかというと、先に答えを言ってしまうと無駄じゃないです。
なぜなら、後々、そのゴミのように見える過去の絵柄という武器のなりそこないは、あなたが真に求めた絵柄を鍛え、切れ味を試すために喜んで糧となり砕けてくれるからです。
全部試していいんです。焦って絵柄を決める必要はありません。じっくり武器は鍛えましょう!
じゃぁ何がミスなのか、出来ないからヤメルことです!出来ないなら最低限やれるまで出来ないと武器にすらなりません!!
今あなたは絵柄を鍛えるためのハンマーを作っています。そう考えましょう。
そして、ボクがここまでに至ったのには数多く砕けてくれた絵柄があります。
アニメ塗り→ブラシ塗り→厚塗り→グリザイユ画法→ブラシ塗り→アニメ塗り→カラフル塗り→今ここ
それがあったから、今、自分のやりたかった絵が描けるようになりつつあるのです!
改善のポイント
- 絵柄が決まらないのは絵柄という武器を鍛えるためのハンマーを鍛えているから!
- 焦るとまともな武器にならない!ゆっくり素材は選んでいこう!!
- 自分の目指す絵柄=武器を作るのになんの素材=経験や知識が足りないかを考える!

今いえるのは結局、絵柄って気にするのは自分だけで、評価されるまでは自己満足の領域なんだろうなぁ~ということ。
だけどいい武器があるから実績が積めて、みんなに尊敬される絵師になれるのだろうという考えもあるので、自己満足を他者評価に出来た人が真の絵柄を持った人といえるのでしょうね。
僕は多くの絵柄を試して砕いてを繰り返しましたが、そのおかげか大抵の絵柄はマネできるという(笑)
6 モニターの発色性が悪いので色が汚くなる
ビフォー


アフター


比較






これ意外と見落としがちで、これが理由で色選びが苦手っていう人がいるんです!(過去の僕)
左がsRGB率不明のモニター、真ん中が100%、右が95%。このsRGB率とかは、そのモニターに表示する色をどこまで細かく再現して描画するかみたいなものです。
簡単にいえば、100%に近いほどスマホの画面で見る絵と色が同じになるという意味です。
なので、ここでは真ん中がスマホや印刷された時の色に近いと思ってください!
というかどうですか?左が圧倒的に赤味がかっていますよね。
そのせいで過去の絵は影色選びに失敗して、ゲーミングモニターだと普通だけど、スマホや真ん中のモニター、右の液タブだと汚い色に見えてしまうんです!
MACやスマホで絵を描く方はあまり気にしなくていいことかもしれません。
ですが、結構本やYouTubeでもスルーされる落とし穴なので気をつけてください。
モニターを選ぶときはこのカラー率!ここも超重要ですよ!!
改善のポイント
- モニターによって発色の再現率は違う!(同じ赤でもモニターとスマホで色が違って見える)
- Windowsパソコンでモニターを選ぶときはカラー率の再現度を重要視する!
7 本人は上手い絵だと思い込んでいる
ビフォー


アフター


僕は結構手広くやる人間なのですが、毎回どんなジャンルでも陥ることです(笑)
特に絵は描き始め、ビフォーの画像左を誰よりもうまい絵だと思い込んでいました。
実際、デッサンは狂い、影は汚い、デザインも背景も話にならないレベルです。
いまだからこういえますけどその当時はそんな考え、みじんも思いませんでした(笑)
初心者ほど過大評価してしまう心理


そういう状態をダニング・クルーガー効果や現象といいます。
探したらありました(笑)井の中の蛙とはよく言ったものです・・・
初心者を脱するということは、一度どん底まで落ちる必要があるみたいです。
僕は既に人生のどん底を一度、味わっています。もうだめだぁ~ってなってましたが、そこからの底力がヤバいんです(笑)
何クソ精神であがいてたら、気づいたらイラストレーター一歩手前ですからね!
あがいたもん勝ちです。
改善のポイント
- 自分が下手だと認識した初心者は初心者でなくなる。
- その気持ち悪い状態から抜け出すには方法は二つ!諦めるか、歩み続けるか。
- そして歩み続けた人は気づけば高みにいることを知る。
8 適当さを出したつもりが適当


よくプロでも適当感だした描き方をしていますが、あれは適当風であって考えられた描き方であることを忘れてはいけません。
よく見ると末端が消されて揃っていたり、何か統一性や法則性のある描き方、塗り方で最低限で強力な統一感を維持しています。
「適当さを出した」で適当に描く言い訳はもうやめましょう!!
9 背景でキャラのアップや適当に描いたラインに色置きがち


まさに初心者あるあるミスの典型例イラストですね!
結構多いです。このミス。背景の色が分からないのに色を使って失敗する。
対策としては色の勉強をすることですが、背景よりもメインの勉強をした方がそさそうです(笑)
先ほども出ましたが、適当に済ませようとするせいで全て台無しになってます。
丁寧に描くことが上達の近道の一つですね・・・はい。


二つとも同じラインで色を乗せましたが、どちらがまとまっているでしょう!!
◇
◇
◇

答えは左!なぜならグラデーションに沿っている=規則性があるからです!
恐らく色のセンスや色の知識を持っている方はピンと来たでしょう!
例えラインが適当でも、こういう色での統一感やテーマを考えて色を置けばマシになるので参考にしてください!
10 間違った練習法や秘訣やコツにすがり、求める

上の画像は塗りつぶしツールを斜めにササーと左から右に描いたモノです。
こういったコツや近道を求めていますよね?ありません。
あったらみんなイラストレーターです(笑)
唯一無二の秘訣は一つ。恐らくプロは全員こういうでしょう。
「継続しろ、絵を描き続けたものだけがイラストレーターになれる!」
よくある間違いの一つにデッサン100枚描いてからスタートラインというじゃないですか。
正直、100枚程度じゃ少なすぎます。なのであれば別の意味があるんですよ!
正しくはこうです。
「100枚描き続けられるほど君が継続できるなら、それほどまでに絵が好きならば、それが修行のスタートライン!」
頑張りましょう(笑)というか楽しみましょう!!一度きりの成長過程ですよ?
11 文字入れがち、サイン入れがち


なんかだんだん恥ずかしくなってきましたが、ボクが犠牲になることであなたの黒歴史が一枚消えるのなら、大丈夫・・・まだ書けます・・・!
平成30年、10月28日、懐かしい絵ですね。まだ絵の勉強も、プロになろうとも考えずに、趣味で自己満足の絵が描ければいいと思っていた時代です。
どうでしょうか?文字に目がいきませんか?
文字はそれ単体で強い意味や目的を発するんです!なので適当に入れると視線がそこだけにしか行かなくなってしまうんですよ!!
フォントや入れる場所(顔や手などの元々目立つ場所))入れる文字に気をつけないと、あなたの黒歴史が一枚。増えてしまうかもしれませんよ?
改善のポイント
- 文字は単体で強い意味を持つ!なので入れる場所や文字によってはそっちが目立ってしまう!!
- 文字が悪いわけではない。文字を選ぶ、レイアウトする、なじませる技術が別途で必要になるということ!絵を描くものとは別の技術が求められる!
12 素材ブラシや素材集にうしろめたさを感じて使わない


上は1分で描いた素材ブラシとグラデーションマップだけの絵。
こういう素材集をチートだと思って使わない人が多い。そういう人に問いたい。
そんな余裕・・・ある?
僕はハッキリこういいたい「ん~・・・ナイ!!」
使える武器は全部使おう。そのエリクサーは∞表示が出ている。
それにこの武器は使いこなすまでが大変だ・・・
13 得意と不得意が明確



左は極端に背景を描くのが不得意。右は極端に奥行を出すのが不得意。
よく多いのが顔は描けるけど体が全く描けなかったり、線画まで描けるのに、色塗りが出来なくてやらず仕舞いの人。
多いです。
対策



左は背景も手を抜かずに描いたもの、ガチャガチャのデザインから始めた。
右は色とわずかな小物だけで奥行を出した例。優先順位や情報量を考えればこれだけで十分!
対策は描けないから描かないではなく、描けないなら描けるように練習するが正解です。
めんどくさいで描かない人は一生かけずに終わります。はい、僕の身内です。
彼は武器のデザインが好きでしたが、人を描く練習が嫌で描かなくなりました。
好きなことをするためには嫌なことも、ランチのサラダや定食の漬物のようについてきます。
要らねぇよ~と思ってもそれがお得なセットを食べるための義務です。
実際ランチは○○抜きでお願いしますはできますけどね(笑)
14 髪の毛の描きかたが分からず、ワカメみたいになる
ビフォー



大きくいうとまとまりが無いんですよね。
髪の毛ってブロックごとに分けられて、前髪、横髪、後ろ髪。
大体その秩序が崩壊しているのがワカメ髪。
線画もしなやかさというか、髪本来の柔らかさが無いのでプラスチック感やボサボサになってしまいがちなんですよ。
アフター



髪の毛を整えるだけでマシになります。理由は簡単!
顔→髪→手→胸→体→ポージング→背景
みたいな順番で魅力度=みられる場所が決まります。
一番見られる顔の近くの髪の毛はとても重要な要素なんです!!
髪の毛はブロックごとで練習するよりも、髪型を沢山描いて練習することをオススメします!
「この素体にどんな髪型をつけようかな~」
と、ヘアーカタログから選んで模写してみましょう!
※素体が描けない!という人の為に!!以下の記事に貼ってある素体画像をDLして使ってみてください!
まとめ
- 髪の毛がワカメみたいにチリチリになるのはまとまり感が無いから!
- 髪の毛を練習するときはヘアスタイルの資料を見て描くこと!
- 髪の毛は毛束ではあるが、やりすぎはボサボサな印象になるので必ず風や力の流れを意識する!

こればかりは沢山描くしかないです・・・ですがこの情報を手にしたあなたはボクよりかは早く描けるようになるかもしれませんね!(一年かかった・・・)
15 アドバイスを求める割に難癖付けてやらない


アドバイス収集家か?というレベルでインプットする割にアウトプットは雑(笑)
本は読むだけじゃ高いのですが、使うことでその真価を発揮します。
とくにビジネス本やノウハウ、イラスト等のメイキング本や知識は自分が使わないと買うだけ無駄、読む時間も無駄になるので使いましょう。
使い方が分からない!という場合もその使い方から始める本も出版されています!
特にビジネスなら独学大全、イラストならメイキング本がオススメです!
始めはかかれている通りに実践して、慣れたら身の回りの知識で応用しましょう!
最終章 まとめ



カラフル塗りの難しさを知った一枚。
いかがでしたでしょうか?今回は、初心者あるあるミス15選とその対策を紹介していきました!!
少しでも今後の応用に役立つヒントになれば幸いです!!

今の時代無償で施しがたっぷりあるので独学スキルさえ勉強で身につければ、色々なスキルを自分の駒にできちゃいます。
絵が上達したいなら、絵以外のスキルも磨くと誰よりも早く成長しますよ!特にビジネス本の経営やウェブマーケティング、ライティング等のノウハウは最高でした!
好きなことをしたいなら、ランチのサラダや定食の漬物のようにやりたくないことも付きまとう。
これを受け入れる才能のあるあなたなら、まぁ間違いなくイラストレーターになるでしょ(笑) さぁ、あなたという原石の数年後を見てください。 以上!
それでは、ありがとうございました!
実際に過去の自分の絵を参考にして紹介&対策法をお伝えしますね!
この絵といくつかの絵を用いて直していきます!さて、どのように変化するか、楽しみです!!