目次
序章 白銀比とは?
どうもみなさん!副業イラストレーターのオア(@ORE_artstudio)です!!
今回は絵描きにとって基礎となる知識!白銀比についてを記事にしていこうと思います!
結局構図って?どう使うの?というかいるの?そう、僕も初心者時代に疑問に思っていたことですが、今回はその辺も含めてご紹介していきます!
では!早速本題になりますが、白銀比はWikipedia参照にすると以下になります。
白銀比(はくぎんひ)と呼ばれるものは以下の2つがあり、いずれも無理比である。
比 のこと。貴金属比の一つ(第2貴金属比)。近似値=1 : 2.414
比 のこと。b/2 : a = a : bを満たす比であることから、紙の寸法などに用いられている。近似値=1:1.414… で、約 5:7
Wikipedia参照
だそうです。まぁ、ほとんどの方は何それ?ってなってると思います。僕もその一人でしたw
そこで登場するのがテンプレート!上の画像のような手作りから、お絵描きソフトの素材やネットで調べればいくらでも出てくるのでそれでOKです!
お試しにこの記事の画像を使ってみるのもアリです!ただし、ネットで拾ったりこの記事にあるものも著作権があるので、公開したりする際は気をつけましょう!!
因みに貴金属比の一つはみんな大好き黄金比です!過去の記事ですが紹介しているのでよかったらそちらもどうぞ!
第二章 構図は意識しすぎないように下書きを描く
今回は少し仕事で疲れたので、いい子いい子してもらってる絵を描いてます。(むなしいw)
今回は特に意識せず、白銀比に丁度よく収まっていた絵が描けていたので例に使います。
構図っていうと、なんか交点を合わせる!とか枠内に収めるみたいなイメージですが実際はそんなことないです。
どちらかといえば意識しすぎた結果、元々のイメージが崩れて逆に違和感や良さ味が薄まってしまうのでその点は注意が必要です!
つまり!構図は片隅に置き、チラ見しながら下書きを描き、後から適応しましょう!!
因みに上の写真左が大ラフ(素体)で、これも綺麗に白銀比に入ってます!ですがインパクトやシチュエーション欠けたので右の構図にリサイズしてあります。
(元々この記事用に描いてた為、片隅で意識していたので当たり前ですが)
次でガチガチに描いた絵の例を出すので、ここでは頭の中で理解してもらえればOKです!
第三章 意識しすぎてイメージが薄まった絵の例
基本的に線に沿うように小物やキャラクターを描くのがこの構図、というより構図の基本的な使い方です。
この場合、三角に収まるように人を、あとの線に合わせて小物を配置するのが正しい使い方の一例といえます。
この絵も元々この記事の絵としてコンテストの次いでに白銀比で描いたのですが、正直微妙です。
なぜ?微妙になってしまったのかは既に僕は反省済みです。素材はよかった、ただし整合性がなかった為、微妙になってしまいました。
整合性?それってどういうこと??
例えば構図は絵全体のバランスを整えるために使います。
ですが、この全体のバランスを整えようとするあまり、レイアウトは完璧!だけど個々のバランスが崩れていくんです。
個々のバランス?でも全体のバランスを整えているなら自然に整うんじゃないの??
確かにそう思うかもしれません。ですが、上の絵をよく見てください。
確かに、当時の迷っていた僕なりにかなり善処しました。つまりもう手が付けられないという状態まで修正した絵だということを理解してください。
今の僕の視点からだと、余分なレイアウトや色が構図に紛れ込んでしまって余計なものなのによく見ないと分からない。そんなややこしい状態になっているように見えます。
例えば、木と手すり、そして奥の街があります。これは小さすぎるんです。インパクトを殺しています・・・
今の僕なら街をキャラに近づけて、対抗線上に鯨を奥から手前に設置しますね。それだけでかなり印象が変わるはずです!!自転車も廃止ですw
(お題が決められてたせいもある・・・苦しい言い訳ですw)
なるほど・・・結果として構図やお題に綺麗に収めようとした結果、かえってインパクトに欠ける面白味のない作品になってしまったということ!
その通り!!何が言いたいかというと、あくまでも知識であり基礎だということ!デッサンの知識でも同じ石膏人形ばかり描く人はいません!
つまり、基礎だけ知ってても応用が出来ないと意味がないということです!そして応用できても必ずしも構図が正義というわけではありません!あくまでもガイドなのです!!
第四章 清書をする際に構図は要らない
よく初心者の方が勘違いしがちな点なのですが、清書ってなぞる作業じゃないんですよね!
実際は修正や違和感を取り除きながら整える作業なのでただなぞっているとクオリティーが下がりますw当然下書きのレベルが高かったとしてもです。
はい、というわけで話を戻します!
赤い線が白銀比、青い線が絵の流れ線です。
流れ線って何?っていう方は簡単に言えば川の流れのような統一感を出す技術だと思ってください。あの、プロの絵師が描く前に空中でサッサと描いてるあれですw
この絵の場合は白銀比に目と体の流れと軸を当てはめて使っています。構図ってこんなもんですw
基本的にイメージを優先して、小物の配置に困ったら、なんとなく線に沿って配置していくのがオススメです。
最終章 白銀比のまとめ
いかがでしたでしょうか?白銀比の使い方、構図の使い方。少しでも理解が深まれば幸いです!僕の失敗例も糧にして上達してください!
ポイント
- 白銀比は二種類あり、1 : 2.414と近似値=1:1.414… で、約 5:7がある
- 作図する場合、正方形から容易に作図できる(左に描けば完成)
- 構図はあくまでも参考程度のガイドライン。要素を完全に添わせて配置すると失敗しやすい
- 日本人は黄金比よりも白銀比(大和比)が合う気質があるので和との相性が良い
- 構図はデッサンと同様の基礎形態であり、そのままだと使いにくい(応用力が必須)
頭の片隅に残しておいて、あ!これ当てはまるんじゃね??っていう場合に適用すると良い感じに仕上がると思います!
また、ここでは知識的なものでしたが、メイキング本や実際のイラストを見るともっと技術的な使い方をしている絵も沢山見えて来ますので!是非とも構図の目をもって作品を鑑賞&作成してみてください!
それではありがとうございました。
じゃぁ、どうすれば使いこなせるの?